グルメ杵屋、非正規雇用の社員のうち5%を限定正社員に登用
非正規雇用の待遇を改善する動きが広がってきていますが、特に人手不足感の強い外食産業では顕著であり、グルメ杵屋は、非正規雇用の社員のうち5%を限定正社員に登用して、普通の正社員を他に振り向けるという人事政策を講じることが明らかになりました。
報道からまとめるとグルメ杵屋の非正規雇用の限定正社員化の内容は以下のようなものです。
- パート・アルバイトの約440名(5%程度)を短時間勤務の正社員化
- 短時間勤務の正社員は、1日4時間から6時間の勤務を想定
- 給与体系は普通の正社員とは異なる
- これを実現するために人事制度の変更を行う
限定正社員は、安倍内閣が規制緩和の中で言及されて以来、活用例が見られるようになってきました。
助成金が整備され、限定正社員の制度を設けて非正規雇用からの転換をすると、助成金が出るようなものが設けられており、政策的な後押しもある程度行われています。このような情勢から今後も同様の動きが続くものと思われます。
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